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冷凍庫の奥に日本がいた:全米スーパー「冷凍和食」実食ランキング

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冷凍庫の奥に日本がいた:全米スーパー「冷凍和食」実食ランキング

Photo: Raysonho @ Open Grid Scheduler / Grid Engine, CC0, via Wikimedia Commons

アメリカに来たばかりの頃、冷凍食品コーナーの前で足が止まったことは何度もある。「SUSHI」の文字が並ぶプラスチックのトレイを見て、心の中で小さくため息をついた記憶のある人は多いはずだ。でも、ここ数年、そのため息が「ふーん」に変わり、最近は「おっ」となる瞬間が増えている。

というわけで、今回はCostco、Trader Joe's、そして普通の地元スーパーの冷凍コーナーを制覇し、実際に買って、家で温めて、家族と友人に試食してもらった。採点基準はシンプル。味、価格、そして「ふらっと入った店で手に入るか」の三本柱だ。

あの有名店の味が、冷凍で登場

まず驚いたのが冷凍餃子のレベルの高さ。Costcoで見かける大容量パックの餃子は、羽根つきで焼けば東京の居酒屋クラス。1個あたり20セント前後というコスパは、もはや自作する意味を考え直したくなるレベルだ。在米歴15年の友人は「これ、日本に帰って土産に買っていくレベル」と言っていた。

Trader Joe'sの冷凍うどんも見逃せない。讃岐うどんには遠く及ばないものの、コシはスーパーの生麺並み。冷水でしめて、めんつゆと刻みねぎ、冷凍の天ぷら(これも意外と優秀)を乗せれば、夏の夜の夕食が10分で完成する。

「これは違う」と感じた一品たち

一方で、がっかりもあった。某スーパーの「テリヤキ寿司ロール」。クリームチーズ入りの巻き寿司を電子レンジで温めるという発想が、そもそも日本人の理解の範囲を超える。あれは日本食ではなく「アメリカ発の寿司風料理」として愛されるべきもので、比較対象にする方が間違いだったかもしれない。

冷凍の味噌汁も揺れどころだ。フリーズドライタイプは「お湯を注げば一応味噌汁」だが、だしの深みにはどうしても届かない。ただし、朝の忙しい時間に味噌汁が飲めるという事実の価値は計り知れない。点数は辛口評価だが、買い置きはしている。

ランキング発表

総合1位:Costcoの冷凍餃子(味・価格・量、すべて満点)

総合2位:Trader Joe'sの冷凍うどんと天ぷらセット(手軽さが光る)

総合3位:日系スーパー以外でも買える冷凍おにぎり(焼くと復活する)

残念賞:レンジで温める寿司ロール(存在を知ってしまったこと自体が冒険だった)

進化しているのは食品だけじゃない

面白いのは、冷凍和食の品質向上と歩調を合わせるように、アメリカの消費者自身が変わっていることだ。ラーメンブーム以降、「authentic」という言葉がマーケティングに頻出するようになり、本物志向の顧客が冷凍庫の中身を押し上げている。つまり、私たち在米日本人の「味への執念」が、棚の品揃えを改善しているとも言える。

移住したての頃は、日本食への郷愁を「なんちゃって」で満たすことに抵抗があった。でも今は思う。冷凍庫の中の日本食が本物に近づくほど、遠い故郷はちょっとだけ近くなる。それは悪くない話だ。次の週末、あなたの近所のスーパーの冷凍コーナーも、ぜひ覗いてみてほしい。

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